第一講義の要点

 記述理論においては名前は縮約されたまたは偽装された記述だとされたが、完全に同義なものばかりなのではなく、指示を固定するにとどまり、それ故記述に多少変更を施してもなお同一固有名と捉えうるものが存在することを指摘している。有力な記述群概念理論に関してはそのうちどの記述が対象にとって必然的か選択する際に恣意性を免れ得ないことを指摘している。