D&D、高貴なる行いの書購入。

本日最後の奨学金と給料が入ったので、『高貴なる行いの書』を購入。
以下簡易レビュー。
第一章 善の性質
 D&Dにおいてどのような行動が善かということが書かれている。基本的には献身的、利他的であり、かつ善の大儀に身を投げ出し、善のために生きることだそうだ。ここにおいて難しい選択はありえない。例えば、パラディンとエラドリン(まぁ天使みたいなもの)を用意しよう。一万人の人間を死亡させる計画を阻止するために、一人の少女を見殺しにしければなせらないとする。もしパラディンなら、そのどちらかを選んでしまうかもしれない。それは彼が未熟な故である。エラドリンは選択しない。エラドリンは悪なる行為を妥協しない。善は打算的ではなく、悪の軽量は行わない。いかなる悪も絶対に忌避する。しかし善の軽量は行う。善に対して打算的であってもよい。善は不名誉を恐れない。エラドリンは不意打ちする。明確で分かり易い基準だ。そしてこれを忌避する人に彼らは言う。
 「あなたは過ちを犯した。しかし、あなたが善の道を辿るまで、私はあなたを愛し続けるだろう。」
第二章 選択ルール
 面白い。善にる行為がキャラクター強化に結びついている。ただし、これルールの穴を探る人がいそうで怖いなー。特に「清貧の誓い」はルミナスアーマーとかぶるので、モンクと合わせるとえらいことになる。
第三章 高貴なる装備品
 聖薬ワラタ。まぁ、聖水って「対悪用接触毒」だもんな!
第四章 特技
 ツラい。大半NPC用。ロールプレイの質にもよるけど、獲得して使い易いのはパラディン様と善モンクくらいかなー。ただ、アンセスタル・レリックはカッコいいと思った。先祖代々伝わる武器(1レベル目の冒険で村を冒険から守った時に親からもらえるような、ただの高品質武器)が、最終的にはデーモンロードを打ち倒すようなレリックになる。これはなかなか燃えるものが。でも既存の魔法の武器生成ルールでもできるよねこれ。
第五章 上級クラス
 第四章の特技を獲得してなきゃいけない時点で、ほとんど無理無理。そして相変わらず戦士はいじめられてます。ぐぇぇ。ヴァサル・オブ・バハムート(バハムートの臣下)くらいか…
第六章 魔法
 ヤバイ。なんかすげぇ強力な呪文がてんこ盛り。何がヤバイって、[善]の呪文は悪のウィザードでも楽勝で撃てるってこと。後成聖呪文ヤバス。任意発動可能って。どうだか。とりあえずマンチは買っとけ、みたいな。これだけでおなかいっぱい。
第七章 セレスチャル・パラゴン
 天界のパワーグループ。不浄なる暗黒の書の逆の項目。
第八章 デスレスって卑怯っぽくないですか。善属性のゴーストはOKと言ってたのに、今度はやっぱりだめですか。棺から死体が起き上がったと思ったらホーリィ・スマイトですか。

全体
 訳語がなんかところどころ変だ。ランタン・ライトの日本語訳「目からビーム」はちょっと酷いと思いました。「天眼の光線」くらいにしとこうよ。まぁ、目からバルカン撃つガンダムみたいな呪文なんですけどね!
 後最悪なポイント。「索引がない。」この一点で不浄なる暗黒の書に大負けしています。HJ!