僕らのアリアンロッド

アリアンロッドというFEAR社が出している実にファンキーなダークファンタジーRPGがあります。
単行本ルールを買った時には「ええとどこのラグナロクオンライン」とマジで突っ込みたくなったのですが、地元のサークルで一度プレイして以来感想が変わりました。

これは危険。

人間が前触れも無くモンスターへと代わり果て、人々は武装集団を結成し、ギルドという組織を個々つくり、絶え間ない死の侵攻を食い止めています。PC達は初級レベルにして人間数人を同時にぶった切る戦闘のスペシャリストですが、世にうろついている目と口がついてるぽよんぽよんしたスライム手足がついてて目がついてる歩くキノコ(なにそのマイコニド)はそうした歴戦の戦士を軽くひねり潰す凶悪さ。間違いなくこれは可愛らしい絵柄で誤魔化したウォーハンマーRPG

 どす黒いプレイヤー達でプレイすると、鉄板入りの表札のない家をギルドハウスにしたごつろきの集団が出来上がりました。みかじめ料を納めるシマの住人の言うことをたまには聞いて、住民を血祭りに挙げて闇パワーを増大させていた悪いナイトと決戦です。
 「ワシらのシマ荒らしてけつかるのは貴様かおどれー!」と出会う配下の人間を全て八つ裂きにし、おまけにアイテム表を振り出すプレイヤー達。このゲームは人間倒してアイテム表振れるゲームです。ここ重要。ギルド特技は勿論「アイテム表を1ランク上のものにする」で決まり。

 最終的にはラスボスのドタマをかち割った後「貴様ら一族郎党根絶やしじゃ!」と配下の人間を全て虐殺し、沈む夕陽をバックに血に染まったズダ袋を抱えて帰還します。

 アリアンロッドRPGはそんなファンタスティック&ドラスティックRPGなのです。


「魔法使いなのに攻撃魔法しか使えない」とボヤいてた自分のキャラは、空素の流れを捉えて相手を引き裂く「空術」の使い手であり、目の落ち窪んだ老人という設定になってました。台詞はこんな感じ。
「本当の凶器ってのは刃物じゃあないんじゃ、若いの。貴様が吸うとる空気じゃ・・・このようにな・・・!(グシャッ!)」