うみねこ EP7プレイ前雑考

昨日からの続き。
・ミステリとして作品を読む
一つのアプローチとしては、やはりミステリとして作品を読む方法があるだろう。つかこれが一番簡単で単純な読み方ですね。
ミステリとして作品を読む場合、重要なのは幻想描写だ。この作品は、どうも、作中作は、誰かの手による心象風景として描かれている節がある。EP5,EP6でこの構図は崩壊するが、Ep4までは、一切が謎の事件に対して、真相を知る何者かが、一定のルールを守った上で、事件を好きに描写した観がある。
まず、ボトルメールに目を向けよう。ボトルメールは、右代宮真里亞の名を借りた何者かの手によって記述されている。ボトルメールは、誰かの心象風景を描写した後で、真相を暴くようにと懇願している。真相を暴くのは誰でも良いことになっている。この部分は「規定事実」(作中作の世界設定ではなく、作品世界での客観的事実に基づく)とする。同時に考えていい「規定事実」には次のようなものがある。
・六軒島事件当時、以下18人の人物が島にいたと考えられている。ただし、真相は不明。
・六件島事件後、生き延びている人間がいる可能性がある(例えば絵羽)。
・六軒島事件後、南條の孫、縁寿、鯖江の息子に1億の金が渡されている。ただし、非常に婉曲な方法で渡されている。その手紙は、ボトルメール作者と同じ筆跡で送られてきており、また、ボトルメール作者は真里亞に対して、ベアトリーチェとして振舞っていた節がある。
これらの設定を切ってしまうと展開が非常に辛い。作品世界のあり得た未来として語られているこれらの事項は、残しておくべきことだろうと思う。

・ミステリとして作品を読む。エピソード1
文学的要素は一切廃してミステリとして読むエピソード1。

まず第一の殺人。これは戦人が言ってるけど、実行には全く問題がない。誰がどうやろうと実行可能。後々のトリックの関係上、woddは紗音=嘉音説を押している。よって、紗音の肉体が死んでいて嘉音の肉体が生きているという状態は両立できないが、紗音の死体は誰も生死確認をしておらず(強いて言えば南条と秀吉だが、推理上グル)、また、彼女の死体は身元不明死体ではない(本人が死体のふりしてるんだから身元判明生体だ)。よって全然問題なし。凶器は…芝刈り機かウィンチェスター銃でいいだろ。方法は、南条抱き込んでれば別に睡眠薬でもなんでも盛り放題だし楽勝。一番簡単なのは、台所で銃器で頭を殴って拉致、ここで射殺か。問題となるのは、使用人達が積極的に殺人に加わるか? という問題。源氏-紗音コンビで、源氏と絵羽・秀吉が呼び出し役になればノープロブレムか。
後で追加施錠もしてるけど、施錠してるのは源氏。このロックも信用できない。

次に第二の殺人。部屋にチェーンがかかってて密室だった? その定義は本物かい? この状況を確認しているのは、嘉音と源氏のみ。使用人は全員真犯人に協力説を採用すると、これは心理的密室になる。入ったのは…共犯者の紗音でいいだろ。サイレンサー付の銃でパスパスやって、始末。魔法陣は犯行後か前にでもゆっくり描きゃいいだろ。

第三の殺人の嘉音。これは、赤字で、生者にも死者にも嘉音は殺せないし、事故死ではないと表記されている。偽装殺人として紗音と嘉音を殺した振りをする、というのが今回の殺害方式だと考えているので、嘉音は死んだ振りで大丈夫だろう。検死してるの南條だし、全く問題なさそうだ。

書斎での手紙の謎。これは非常に迷うところ。クラウスと夏妃の関係をどう捉えるかだなぁ。この中に共犯者がいないと、成立しないわけだが。クラウスと夏妃の関係は良好であるように思われる。裏切られたと感じたインゴットの話もどこまで本当か分からない(あれは文学的な要素な気がする。)。

第四の殺人。南條、熊沢、源氏が死んでいるが、ここは共犯者抹殺シーンのように思える。
すなわち、下手人は紗音。真里亞の主張はどこまで信じていいものかどうか。真里亞の主張は自分の中の魔女の世界を成立させるために会話している節がある(「彼女の」主観的主張)。嘘をつかないといっても、これなら許可されるだろう。凶器はウィンチェスターでいいんじゃね? 銃声が問題になるけど。そう簡単に殺害されたのはなぜか、という話になるが、偶然じゃね?

夏妃が2Fに戻る最後の殺人。普通に紗音が登場して銃撃(サイレンサー付ピストル)、終了。手紙は呼び出しの手紙でいいのでは。

残った子供達の行方不明の理由は爆死でいいでしょう。館全体に仕掛けられた爆弾が爆発し、四散。爆弾をしかけたのが誰かについては別項で検討予定。

ここで問題となるのは、誰がどうやってこの事件から生還したのか、という1点。生還しなければ、ボトルメールは送れない、という前提に立てば。
もっとも、事件前にでも流しておけば全く問題はないのでこれは含めてはダメかな。

■紗音はなぜこんなことをしたの?
片翼の紋章をつける者は金蔵の血族説を唱えてみる。
19年前のベアトがベアトリーチェと金蔵の娘。
紗音は金蔵の娘である。
紗音は悲惨な境遇で生きている。
紗音は6年前に戦人に、白馬に乗って迎えに来ると言われた。
黄金の山を分けてやるとかもいった可能性あり。
紗音は碑文の謎を解き、黄金を発見していた。
それを元に依頼人達に依頼を行なった。
紗音は戦人を待つ傍ら、譲治およびジェシカと恋をした。
約束が果たされなかったら、全員爆殺するつもり。
こういう刹那的犯行は若い人間にしかできないでしょう。うん。

■絵羽と秀吉はなぜこんなことをしたの?
紗代と使用人達とグルのつもりが、紗代に裏切られるでFA。


エピソード2
コマの動き方は同じ、棋譜は違うという方向性で再解釈。
第一の殺人
礼拝堂でまたもや、今度はローザ以外の大人親族親が全死。真犯人紗音とローザが結託するパターン。使用人はグル(郷田以外)。礼拝堂の扉の通過…真里亞が開ければいいじゃない。殺害方法…睡眠薬&ライフルでFA。ハロウィンの飾りつけをするとローザが真里亞を起こす。→呼び出して殺害。睡眠薬併用。ハロウィンの飾りつけは明日のお楽しみという。翌日、現場を見る真里亞。もうウキウキもんに違いない。ちょっと苦しいか?

第二・第三の殺人
紗音=嘉音によるジェシカ殺害。方法はご自由にどうぞ。別の方法としては、郷田共犯説。しかし、郷田はこの計画に手を貸しそうな人間なんでしょうか。紗音とは秘密の別契約がないとなかなかここまでにはならないような。勿論、冷たくするのは演技で。郷田が金塊をゲットして、紗音を脅している(と自分は思っている)というパターンでもいいかも。ローザでも普通に大丈夫。侵入方法はマスターキーを使ってもよし、侵入後、ローザが見つけたふりをしてもよし。ローザ・郷田ペアによる殺人事件という線でも余裕で考えられます。その場合、紗音線をどう消すか。ジェシカ殺害の際に郷田が紗音も始末してしまおうとして攻撃するが紗音逃亡。紗音が嘉音の格好か、台詞で、共犯予定の源氏・南條・熊沢が裏切ったと考えて二人を殺害。これはいけそうだ。事件について裏切りが発生したと考えた紗音が二人を殺害、は筋が通っていると思う。
ちなみに、ベアトいるいる詐欺は、嘉音いるいる詐欺に通じてると思います。

マスターキーは5本しかない
ローザ・郷田路線の場合、郷田が死体から抜き取ればいい。
紗音・郷田・使用人路線の場合は源氏かなぁ。
難にせよ、使用人室の出入りは曖昧にしか書いてないので、どうとでも言い逃れできそうだ。

郷田回想

ここ怪しいよね。紗音=嘉音説の反証になりそう。

第四の殺人

ここが相討ち殺人かなぁ。ローザ・郷田組が他のメンバの抹殺を計画。同時に紗代も他のメンバの抹殺を計画。コマの動きが同じだとしても、肝心のマジカル郷田シェフはEP1殺人事件発端時に死んでるので問題なし。夏妃の部屋に行った理由は、碑文の謎に関連するのか、誘い出したのか。郷田が譲治殺害。紗音が郷田殺害/郷田が紗音殺害。問題なしである。紗音人格が死んでベアト人格生存って説だと、紗音肉体は死んだふりでも通る。

その後は謎はなかったはず。最後はやっぱり時限トラップ。
全員行方不明の理由は、館を中心に大規模な災害か爆発が起こったとしか考えられないなぁ。


エピソード3
エヴァが殺人に関与しているパターンかな。エヴァと秀吉が殺人関与。途中の、ルドルフはエヴァに逆らえない、というのは、エヴァがルドルフの浮気かバトラの出生の秘密なんかを握ってるんじゃないかと。
一番タフな連鎖殺人。でも、紗音=嘉音同一人物説はこいつもパスするんだよなぁ。
EP3に、死体の数が六個、という記述はあったか? バトラがそう聞いたシーンはあったか? 無かった気がする。
だとすれば、連鎖密室は、礼拝堂で何らかの葛藤の末、嘉音人格が死亡し、客間に移動した後、紗音が物理的に死亡すればOK。
密室殺人を完全に構築するには、2つドアのあるボイラー室を使えばいいだけ。この場合、下手人は郷田・ローザ路線のローザかな。
ちなみに、殺害犯が誰か、ということになるが、郷田が病死でいいような気もする。ローザ・郷田路線がこれで片付けやすくなる。ちなみに、人格説の場合、南條グルなので、紗音の診断は詐欺、しかし紗音は人格的に死亡し、ベアトのみ、という路線も考えられる。しかしこうなると、エヴァが生き残った理由およびバトラが死んだ理由がいまいちなので、ここではこのパターンで推理する。紗代がやったのなら、使用人を先に殺す理由が分からないから。郷田抱きこんだローザってのがあり得るパターンかなと。郷田に対する愛がないなぁ・・・。
このタイミングで殺害同期があるのはエヴァ及びローザのみ。この二人が黄金を発見しているのは非常に興味深いところ。
次にローザと真里亞殺害。これ、結構誰でもいけそう。動機があるのは端的に言ってエヴァです。紗音と組んでたエヴァからすると、ローザが脅威。黄金を発見していたとしたら尚のこと。真里亞と二人外出するローザ、エヴァは黄金の抜け駆けを疑う。追って話をし、口論になる。エヴァがローザを突き飛ばし(自衛かどうかは不明)、不幸な事故でローザ死亡。でもこれじゃ事故死じゃなくて殺人だよね。殺意をもって背後から攻撃、で通じそう。真里亞はしゃーないのでついでに殺す。全然問題なし。
この間のアリバイだけれども、秀吉が共犯で問題ないでしょう。
続いて霧江とルドルフ。これは煙草が撒き餌で、キリエとルドルフが秀吉を誘い出す罠。対抗してエヴァと秀吉が本館に移動し、レッツ射殺で無問題。秀吉が死んだのは、TIPSに書いてある通り、キリエの死んだ振り反撃アタックでいいのではないかと。
クラウスと夏妃はエヴァお得意の睡眠コーヒー。紗代・エヴァ・秀吉・南條路線が生き残ってるなら充分可能。(従兄弟が全員寝てるというのも不自然だし)。殺したのはいつでもいいけれど、睡眠薬の持続時間なんかを考えると、即殺がいいでしょう。
続いて南條・譲二殺し。譲二の外出理由は依然不明。紗音のそばに行きたくて、という解釈は愛がありすぎる気がする。まぁそう解釈しましょう。階段を下りていない理由。譲二が母親の反対を恐れたから、あるいは、殺害計画に気づいたから、でいいと思います。
南条を殺害したのは、エヴァジェシカ、バトラ以外です。南條以外の生存者が否定されましたね。じゃあ死者です。譲二はいつ死んだんでしょうね。南條の正体を暴いてKILLした後、エヴァの目の前で自殺でもしたんじゃないでしょうか。それまでは? 睡眠薬で寝ていた、という説が通じそうです。
譲二の遺体の近くにあったキーワード。これが何なのかは依然不明。秀吉からのメッセージかな?
最後に、エヴァは息子の死に絶望してよろよろと九羽鳥庵へ、爆破を逃れる、というのがありそうなストーリー。

第4エピソード
実はここが一番難関。殺害犯誰だよ…

・第一の殺人
金蔵の死体を持ってくればいいんじゃね?
その直後に殺人が発生した。今のところ有力候補はエヴァ・秀吉ルートと郷田・ローザルート。でも、赤字で死亡確定してないし、この描写は微妙。
むしろ、郷田と熊沢が子供達を確保に回り、他の人間全員がグルでもいい気がする。つまり、最初の殺人がどこで行なわれたかは不明! 9番目に嘉音が死んだこと、それよりキリエ達の方が後で殺されたことだけは確定しているが、キリエ達というのが誰を指すかは依然不明確。また、嘉音というのが肉体を指しているのかどうかは相変わらず不明。
よって、残っている全員での殺人事件という発想が出て来るが…
まず、今回は死亡順序不明確というのが最大のトリックの気がする。エヴァ・秀吉ルートが生き残っているなら話は簡単。次々に頭を銃で吹っ飛ばしてやればいい。でもこれをやって得するのって誰だ? エヴァ・秀吉とローザかなぁ。ちなみに、電話をかけるタイミングまでは全員生きていて、紗代あたりが次々と殺していっても問題ない気がする。最後は自殺。バトラに声をかけたのは紗代=ベアトでいいと思います。
第五エピソード

夏妃たんかわゆすかわゆす。

・ノック音の秘密
これ、許されるのかな。
誰も扉をノックなどしていないし、封筒など見つかっていない。
よしんば封筒なんぞ、24時の時点でみんなで作成すれば済む話だ(誰も何もできなかった、に抵触するかどうかは謎。)
紗音あたりが当主の指輪を手渡し、宣言すればいい。

・いとこ殺人事件
これはバトラが破っている。移動されている以上、ここにあったのは死体ではない。
しかし後ほど、誰かに殺された。殺人事件は古戸エリカをはめるための狂言殺人。

・源次殺人
これが謎。源次がこの殺人劇に付き合う必要はない。紗音が頼まない限りこんなことはしない。紗音は戦人が罪を思い出すまで殺人をする気か? それなら納得がいく。

・いとこ殺人
郷田・ローザ路線でいいんじゃね? いとこを正面切ってザクザク殺す気があるのは紗音以外の使用人くらいのもんである。しかしなぁ…

・蔵臼殺人
動機と機会があるのは絵羽だけ。絵羽は蔵臼を殺害。その後使用人を封印。これで夏妃を封殺できる。



第六エピソード

ベルン様マジゲロカス。
古戸エリカ犯人で決定。

・バトラ脱出
音来襲、戦人と話し、紗音となる→バトラ脱出。

■碑文の謎
さっぱり。