誘えない人。

 昨日書いていた人に電話し、色々話した。
 まぁつもる話もあるし、飲みにでも行くか、という話になった。
 そのあと、昔作っていたTRPGサークルの話になって、またTRPGでもやりたいなぁ、という話をされた。
 自分は話を濁した。
 この人にはTRPGをさせない方が良い、という人がいる。
 もちろん、下手糞だとか向いていないというのではなく、こういう人と遊ぶと間違いなく面白いのだ、と言える様な人で。
 でも、その人が、あまり「そういう空気」を持っていない人の場合、どこかためらわれる。
 自分に後ろ暗いところがあるかのように。
 TRPGに興味がある、という人に対して、自分は必ずしも有効な手引きをしてきたとは言えない。「やめとけ」とか「あんまりいいものでもないよ」と、周りのTRPGファンの人が聞いたら怒るような台詞を告げてきている。
 でも、TRPGは手放しで面白いものだと言えるとは、自分には思えない。
 環境が整い、タイミング、双方の調子が整って、コストに見合うだけの面白さが得られる。いわばギャンブルのようなものだ。
 もちろん意図的に「面白く感じさせる」ことはできる。一応、未だ初心者といえども、10年やってきたのだから。でもそれは「接待TRPG」に過ぎないし、親しい人には自分自身の疲労を見破られる。
 そして、面白く感じさせ続けることに疲れた時、交友関係に罅が入ることがある。それは些細なことかもしれないが、自分はそういうことの処理が苦手だ。
 どうにかしたほうがいいのかもしれない。