空が晴れた時 君は全てを忘れているだろう。
それでも
僕は君の手を取らずにはいられなかったのだ。
走りだす 君を引き 稲妻の雨 駆け抜けて 列柱の森 抜けていく
そこから その死の迷宮から
幼子を 泣き叫んでいる幼子を 無力なるみどり児を
いたのだ
確かに、僕が、いまそこに。


砂塵が晴れゆく時、君は静かに眠るだろう。
その目蓋にキスをして
僕はまた歩きだす

もう大丈夫。
僕が助けたから。
僕を助けたから。

さあ、運命よ。
最後の裁きを受けようか。