2005-11-25 ■ 詩 空が晴れた時 君は全てを忘れているだろう。 それでも 僕は君の手を取らずにはいられなかったのだ。 走りだす 君を引き 稲妻の雨 駆け抜けて 列柱の森 抜けていく そこから その死の迷宮から 幼子を 泣き叫んでいる幼子を 無力なるみどり児を いたのだ 確かに、僕が、いまそこに。 砂塵が晴れゆく時、君は静かに眠るだろう。 その目蓋にキスをして 僕はまた歩きだすもう大丈夫。 僕が助けたから。 僕を助けたから。さあ、運命よ。 最後の裁きを受けようか。