知ったふりして歌うな

ありふれた語句共が
湧き上がる泥土のように
喉の奥に絡まりつく

知ったふりして歌うな!

鬼の息を
喪ったお前が!


限りない憎悪と
行き場のない怒りと
全てに対する嘲りを

抱えきれずに投げ出した
背負いきれずに打ち捨てた
その絞り滓が

崇高を騙るな
知ったふりして歌うな!