境界

精神世界EX20040918へのトラバ記事。
>>矛盾が無い限りは
そうでもないです。存在自体がその存在を脅かす存在というのも存在するのですよ。
人間は確固たる信念を持って生きるべきだ、と考える人間の中には、確固たる信念を持っていない人間は人間でないから消さなければならない、と考えて、ある程度の断罪を自らに許し、破壊行為を行なう人がいます。これは驚くべく割合で人々の中に存在し、更に驚くべきことにこうした社会通念に組み込まれる一般概念を基礎に突飛な行動に出る人は狂人だとあまりみなされないこと。実際に殺ッちゃったら狂人ですが、潜在的に自分は断罪することを許されている、と思い込んでいる人はたくさんいます。
狂人かどうかは、基本的には一般倫理に違反している度合いによりましょう。そこで、共感できたり、理解できる場合、彼は可哀そうな常識人となり、そうでない場合、それは狂人として扱われるといった具合。これは同意。
我々の社会のルールは我々自身が身を守るために積み上げていった我々の知恵。そこから逸脱せぬように自らを律し、同調せねばならない。しかしそのためには自らを破壊することも厭わなければならない。その苦悩な中で共存の道を模索していくのが人類って奴なのですね(何偉そうなことを)。
まぁ、この辺りのことは一々穿り返すよりフーコーでも読んだ方が早いのかもしれませんが。中々難しいですよねぇ。言ってみりゃあ誰もが変態であり、変態でない人物は独自性を持たない集合平均の人なのだけれど、皆が変態性を有することが推奨されるindividualismは我々の身を守ってはくれない。頭一つ抜けることが他と違いを見せる機会だが、見せた瞬間叩かれる。後はバイタリティと取り入る力。